「・・・おはよう。俊・・・」

教室で会った増崎に声をかけられる。

「なあ!聞いてくれよ!昨日、帰り道にさ~、かっこいい男の人がいて、声かけようと思ったら彼女もちでさ~、失恋しちゃって・・・ほんっと、残ねn・・・」

「悪いな増崎。今日は話聞けそうにないわ。」

俺はそういうと、カバンと、戸惑っている増崎を置いて教室から出た。

分かっている。増崎は俺を元気づけようとしたんだ。

いつもみたいに波長を合わせれるように・・・

だが、そんな増崎の努力を今俺は水の泡にした。