ちょう普通だったミンナが変わってしまいました。

「ざけんじゃねぇよ!!」

俺は二人の会話を聞いて、思わず怒鳴っていた。

流明がビクッと肩を震わせる。

「昔から友達がいなかった・・・?俺とこいつは昔からの友人だった!!親友だった!!なんでお前らはそれを知らなかった?自分の子供に関心がなかったからだ!表面だけいい親のフリしてるからだ!!お前らに咲が飛び降りた理由が分かるのか!?わかんねえだろうなぁ!だってその子供に虐待ともいえる行為をしてたんだからなあ!!!」

俺がそこまで言ったところで手術室の中から医者たちが出てきた。

「君たち。騒ぐんならもう出ていってくれ。」

俺はそれを聞いて咲の両親を睨むと、

「・・・。行こうぜ。流明」

と、いまだに怯えている流明の背中に手を添えた。

兄の豹変した姿を見せつけられた流明は、先ほどのように「咲ねえちゃんに会う!」みたいなことは一言も発言せず、無言で頷いた。

俺も無言でその場を立ち去って行った。

一瞬だけ、悪びれもせずただつっ立っている咲の両親の姿が目に入った。