ちょう普通だったミンナが変わってしまいました。

「そっか。やっぱそんなに覚えてないか。そうだよな。昔の事だもんな。
あんときは、ちょうど幼稚園の卒園式だったからさ。お前も来てくれなくなって・・・。それで会えなくなってしまったんだ。」

そこまで言うと、咲は話すのをやめた。

涙をこらえているのだろうか?ずっとうつむいている。

そんな咲に、KYながらも一番気になってることを俺は訊いた。

「なあ・・・。なんであの時・・・流明を探してるとき、いなかった・・・いや、あいつに会うのを嫌がったんだ?」

本屋の前では言ってくれなかったが、今はちゃんと話してくれた。

「お前の妹に会ったら、きっと・・・さっき言ったことをお前が思い出すと思ったから・・・」

俺はその言葉の意味がよくわからなかった。