ちょう普通だったミンナが変わってしまいました。

「・・・」

やっぱり気になった俺は、しつこいのを承知で、咲を追いかけることにした。

完全にうざいのはわかっている。

けど・・・

さっき呟いた時の咲の暗い顔の方が気になって仕方なかった。

走って約20分。

咲を見失った。

いや、もともと見失ってはいたのだが、なんとなくの足取りで追いかけていたのに、今やそれもできなくなってしまった。

十字交差のところに来てしまったのだ。

これでは1/3の確率になってしまう。

ただでさえ咲は足が速いというのに、こんな状況に置かれてしまっては、圧倒的に不利だ。

それに、もしも彼女が家に帰っていたなら、もう通り過ぎてしまったかもしれない。

「・・・どうすっかなー・・・」

俺は辺りを見回した。