「なんで俺が謝らないといけないんだよ!?嫌に決まってんじゃん!!あいつが全部悪いのに、謝ってられるかってんだ!!」

それを聞いた咲はため息をついた。

「あのなぁ・・・お前それでも兄貴か?」

「好きで兄貴やってんじゃない!」

「・・・。お前もお前だ。兄貴とか関係なく、だ。何でケンカする前にここに来た理由を聞いてあげないかった?それをしていたらこんなことにはならなかったはずだ。」

「それは・・・。・・・・・・そう・・・だけど・・・」

言い返す言葉もなかった。

「話聞いてあげられなくてごめんみたいなこと言ってたら大体は機嫌なおして出てくるって。
それともなんだ?このままにしておいて親からとばっちり喰らうか?」

「やります!!やりますからそんな事言わないで!!!」

咲はやっとかという顔で、

「んじゃあ今ここで叫べ。」

「・・・え?」

信じられないことを彼女は言った。