「・・・という事だ。井生君。結べるかな?」

「結構あるね・・・でも・・・」

そういうと、井生君は最高の笑顔で

「いいよ!」

と言った。

なんていい奴!

「あぁー。これで交渉成立だな。長かった。」

蓮が首をゴキゴキ鳴らした。

「その音キモイ」(ゴツッ

「いってぇ!!お前よりかはマシだろ!?」

急にケンカを始めた優と蓮。

ケンカの内容しょぼすぎるだろ・・・。

「ねぇ?ところで、井生君は変わったところとかあるの?」

莉愛が本人に聞こえないように小さな声で話しかけてきた。

「あー。うん。ちょっとな」

俺がそういうと、何やら不気味なものが近づいてくる感じがした。

「・・・俊ー・・・」

俺がゆっくりと後ろを見る。

すると、そこにはもう俺を殴る寸前の影が!!

「莉愛ねえちゃんをナンパしちゃダメでしょ!!?」