ちょう普通だったミンナが変わってしまいました。

「君、お姉さんか妹さんいるね?」

完全に我を失った井生君に聞かれて、俺は

「妹なら」

と言った。

自分を失うほどボクっ子って大事か?

「その妹さんはボクっ子だったりします?」

そう訊かれて、俺は改めて思い直す。

―――そういえば・・・

「ボクっ子だったn・・・」

「ビンゴ!!」

「うわ!?」

「甲条君からボクっ子の匂いがしたもんでね。」

「そんなのするもんなの?別居してるのに・・・」

あきれたように俺は言った。

「今まで暮らしてきたときの匂いが染みついてるんだよ。」

うわ。汚ぇ。正直ショック。