「僕の思考を・・・バカにすんじゃねええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

なんか来たーーーーーー!!

そう心の中で叫ぶ俺とあっけにとられる増崎の前に立ちはだかったのは紛れもない俺たちのクラスメート、井生堅太君だった。

「え?どうしたの・・・?急に・・・」

増崎が慌てるのも無理はない。正直俺もびっくりだ。

俺たちが知っている井生君は、学級委員にして、受験で最高得点を出した天才少年。いつも温厚で、優しく振舞ってくれた。

いつの日か、俺らがヘマをして学級委員のせいになった時も原因である俺たちに優しくしてくれた、クラスで人気者の頼れるお兄さん的な存在だ。
そんな彼が、いっぺんに豹変してしまった。

そりゃ驚くでしょ?

「ボクっ子はなぁ・・・最強なんだよおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!
守ってやりたい!触れ合いたい!!そして、ボクっ子の声で僕の名前を呼んでほしい!!僕にはそんな夢があるんだ!!」

あー・・・。一個も同情できねぇ。