「俊?なんか話があってきたんじゃないのか?」

と関崎が呼び止めてきた。

「いや、ちょっと暇つぶしに来ただけだから。」

そういうと俺は病室の扉に手をかけた。

「・・・俊、」

またしても関崎に呼び止められる。

「何?」

「お前、ニュースになってたぞ?」

くすっと笑いながら関崎がテレビをつけた。


『轢かれそうになった少年!!彼はその後姿を消した。轢かれ逃げ事件か!?』