「克ー?検査終わったー?」

関崎を呼ぶ声がした。

彼の母親だ。

「どうも。久しぶりです」

俺は、病室に入ってきた関崎の母親に頭を下げる。

「あら?俊ちゃんじゃないの!?久しぶりね~!戻ってきたの?」

「はい。またよろしくお願いします。」

関崎の家にも何度か上がったことがあったから、彼の母親とは一応なる知り合
いだ。

「いえいえ。こちらこそ。克、先生に話を聞きに行くわよ?」

「じゃあ俺はこれで。」

と言い、その場を離れようとしたとき。