「俺、随分昔に地元だったここを引っ越して・・・大きくなった今でも、昔親友だった友人・・・愛想つかされちゃった人たちの事が忘れられなくて、ここの高校受けて戻ってきたんだけど・・・なんかみんな変わっちゃってて・・・それが受け入れられないままでいると、“俺たちの事嫌いなんじゃいのか”って言われちゃって・・・」

なんでだろう。

この人にならすべて打ち明けられそうな気がする。
まるで、そう。本当に昔から知っている親友みたいに・・・。

初対面のはずなのになぜ・・・?

いつか、前にもこんなことが・・・

「それで?その友人さんの言葉に反論したのか?受け入れられなかっただけだって」

俺は首を横に振った。

「言えなかった。」