小学校4年生の時突然お母さんは出て行った



学校から帰るとテーブルには真っ白な封筒が置いてあって・・・・



宛名も書いてなかったしなんだろうとは思ったけれどまさかお母さんの置手紙だとはその時の
あたしは思いもしなくて・・・・




お父さんが仕事から帰って来て封筒のなかの手紙を読んだときみるみる表情が変わったのを覚えてる




きっと、この手紙には悪い知らせが書いてある・・・・・子供心に咄嗟にそんなことを思った




看護婦をしていたお母さん・・・・美人で優しくってあたしは大好きだったけど・・・




あたしはお母さんが出て行ってからお母さんによく似たこの顔が大嫌いになった




初めは出て行ったことに気がつかなかった




お母さんは夜勤とかが続いたりすると病院に泊まり込んだり・・・・なんてことが度々あったから・・・




でも流石に何日も帰ってこないとおかしいと思うようになりあたしはお父さんに問いただした




「お母さん、何処に行ったの?」




震えるような声でお父さんに聞いた



あたしは薄々気づいてはいたけれどお父さんに言われるまで信じたくなくって勇気を振り絞って聞いてみた・・・・ちょっと出かけてるだけ旅行にいってるだけ・・・




そんな答えが返ってくるのをあたしは待っていたけれど、現実はどこまで残酷なんだろう