そう心に決めて図書館の帰り道、珍しく歩きの蓮と手を繋いで歩いてたんだけど・・・・



みんなと学校で別れるまではいつもの蓮だったんだけど、隣を歩く蓮は明らかにいつもの蓮じゃない




黙って前を見据えて険しい顔をして歩く蓮はなんだかいつもの蓮とは遠い存在のようで・・・



あたしはそんな蓮に戸惑っていた



何か悩んでいるなら話して欲しいのに・・・・



あたしはそんなに頼りになんないのかな



なんだか悲しくなってあたしはその場に立ち止まった



蓮は驚いたようにあたしを見て振り返った



「おい、どうした?急に立ち止まって・・・まだお前んちじゃ「蓮、何悩んでるの?何か悩んでるんならあたしに話して!拓巳くんたちも心配してるし・・・・この頃の蓮、少し変だよ」




「莉子・・・・」




「茜ちゃんたちの前ではいつもの蓮だったけど、ふたりになってからの蓮・・・いつもの蓮と
違うし・・・・ねえ!何かあったの?」



あたしがそう言って詰め寄ると蓮はあたしから目を逸らした



え・・・・なんで目を逸らすの?なんで?



「・・・・このことを言ったら莉子に嫌われるかもしれねえ、俺はお前に嫌われるようなことを・・・余計なことをしてしまったのかもしれねえ・・・そう思ったら俺は・・・」



蓮が俯いたままあたしに話し出す



何のことを言ってるかわからなかったあたしは、蓮を黙って見つめるしかなかった