蓮を支えられること・・・・



あたしが少しでも東條組の役に立てること




それは何なのかずっと考えているんだけどそれがなんなのか平凡なあたしの頭では全く浮かばなくて・・・・




それからのあたしははそのことを考えるのを一旦辞めてだらだらと平凡な日々を過ごしていた



だから、夏休み前にある試験にも全く気が付かずぼーっと過ごしていたんだけど・・・・




今回の試験はちょっと難しいって噂もあってあたしは放課後図書館で勉強することもしばしばあったりして・・・・



涼くんや拓巳くんと一緒に教え合いながら勉強して放課後を過ごしていた




「莉子ちゃん、蓮は今日は組関係の用事かなにかで早く帰ったの?」




「ああ・・・・うんそうみたいだけど・・・なんか用事でもあったの?」




「いや、用事ってほどのことではないんだけどさ・・・・蓮、何かあった?」




「えっ・・・何かって?」




あたしが怪訝な表情で尋ねると心配そうな表情を浮かべて涼くんは再び口を開いた




「莉子ちゃんとのことで悩んでるのかもしれないけど・・・・どうやらそれだけじゃないような気がして・・・・、まあただ単にこれは俺の勘に過ぎないんだけど」



「涼もそう思った?蓮の奴、最近なんだかちょっと考え込むことが多くなったよな~莉子ちゃんとのことで悩んでんのかもしれないけど・・・水くさいよな~あいつ・・・」



拓巳くんが棒付き飴を舐めながら呟く



あたしは拓巳くんの姿を見つめながら今日の帰りがけの蓮を思い出していた