蓮の役に立つこと・・・・それは東條組の役に立つこと



でも、あたしなんかが役にたつことってあるんだろうか?



喧嘩?ううん・・・冗談じゃない!そんなこと無理にきまってるし・・・・




じゃあなんだろう?ぼーっと考えていると玲奈ちゃんの声があたしの耳に響いてくる



「ねえ、ねえ莉子ちゃん聞いてる?ぼーっとしてるけど大丈夫?」



「あっ・・・ああ、大丈夫ごめんごめんどうしたの?」




「莉子ちゃんのお父さんのところ手伝うにしてもお休みくらいあるんでしょ?だったら二人で過ごす最後の夏休みよね?」




「うん・・・そうだねまだちょっと先だけど・・・・「今玲奈とちょっと夏休みの話題になったんだけど・・・・もしかして蓮と莉子ってまだだったりする?」




へ・・・・・?まだって・・・なんのこと?



茜ちゃんが意味不明なことを聞いてくる


蓮とあたしが・・・・なんだって?



「まだって・・・・まだ?」



なんのことかわからずに聞き返すと玲奈ちゃんの大きな声



「えーーーっあの蓮兄が莉子ちゃんとはまだだなんて!信じらんないんだけど!」



「やっぱり思ったとおりだわ~蓮ってば惚れた相手には嫌われるのが恐くて手が出せないとか
そんなとこかな?これはなんとかしなくっちゃね~」




そのあとの二人は夏休みの計画で早くも盛り上がっていたけどあたしの頭のなかではずっと蓮に役に立てることはなんだろうか・・・・・ってことで頭が一杯だった