続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々

「莉子・・・・お前の親父さんやっぱすげえな」


蓮はそう呟くと額をそっと離してあたしの髪を優しく撫でた




「蓮・・・・・」



「俺がいかに甘かったか改めて気づかされたよ・・・莉子の親父さん、薄々気づいてたんだろうな・・・俺が提携するホテルで研修受けてるって聞いたとき哲也さんは俺のホテルでの研修
なんてなんにもなんねえってたぶん気が付いたんだろ、だからアメリカに来いって言ったのかもしれねえ」



「蓮、どういうこと?」



「周りの人間は俺が提携を結んだ新たな経営者として見てる・・・・つまり、東條組の若頭だ
ってことを周りの人間は全員知ってて研修に携わってるんだよ、だから俺に対して気を使うし
悪い面も見せたりしねえし俺に嫌な思いもさせたりしねえ・・・・まあ、いわばお客さんみてえなもんだ、だから哲也さんはそれを見抜いて誰も俺のことを知る人のいないアメリカで
仕事手伝えって言ったんじゃねえかな・・・・って思ったんだよ」



蓮は優しく微笑むと髪を撫でていた手を頬に滑らせる


あたしはそんな蓮を見ていたらなんだか無性に泣きたくなって涙を堪えるので必死だった



だって・・・蓮があたしの知らない何処か遠くに今すぐ行ってしまいそうな気がしたから・・



「蓮は・・・・蓮はアメリカに行っちゃうの?お父さんの提案全部受け入れるの?」



「莉子・・・・・何泣いてんだよ!泣くんじゃねえよ」



「泣いてない!ってか・・・・こ、答えになってないし」




いつの間にかあたしの目には大粒の涙がこぼれていて・・・・嗚咽が部屋中に響いてて・・・



そんなあたしを見て蓮は目尻の涙を唇でそっと拭った



「ふっ・・・・しょっぺえな」



蓮はそう呟くとあたしを抱きしめたままゆっくりと背中をさするような仕草を繰り返した