「ちょっと不安・・・・かな?」



「大丈夫だ、俺が付いてる・・・・莉子は俺の傍で笑ってればそれでいい」



そう言ってあたしを抱き寄せる蓮に愛しさが込み上げる


蓮に抱きしめられるだけで不安なんて溶けて行くようで・・・・



あたしは幸せを噛みしめていた



そんなときこの頃必ずと言っていいほど話題にでるのがこの別居婚のこと



「なあ・・・・いっそのこと俺がここに引っ越そうか」



「は?無理でしょ!組の仕事もあるし通うのにここから二時間以上かかるでしょ?大変だよ」



「ったく・・・・俺は莉子を抱いてねえと眠れねえっつうのに」



そう言って我が儘を言う蓮・・・・この頃それが度を越してるっていうか・・



甘えてるっていうか、平日の授業中でも平気でメールとか何十通も頻繁に寄越すし



電話なんかもちろん毎日!組員さんによるとGPSであたしの行動を毎日確認しているらしい



たぶん人にもよるだろうけどあたしはそんな行動をとる蓮に愛されてるって実感できて何だか嬉しい




蓮には面と向かってあんまり言わないけど・・・・あたしっておかしいのかな



「蓮・・・・あたしって蓮を好き過ぎておかしくなっちゃったみたい」



「じゃあ・・・もっとおかしくなれ」



そう呟くとあたしの唇を塞ぐ・・・・甘い吐息が部屋に響き渡る



あたし達の長い夜はまだまだ続く