「綺麗・・・・可愛い!ありがとう蓮」



「その指輪亡くなった母さんの形見なんだ」



「形見?」



「ああ、莉子に持っててほしいんだ俺が持ってるより母さんも喜ぶと思ってさ・・でもちょっと指輪に細工をしたから渡すのが遅くなった」



「細工って?何か特別なこと?」




あたしがそう問いかけると言いずらいのか小声で話し出した蓮



「は?GPS!?」



「そう・・・・これでいつ何処に居ても莉子の居場所が特定出来る・・・嫌か?」



「ううん、嫌じゃない・・・・なんだか蓮とずっと繋がってるみたいで安心する」



あたしがそう答えると変な奴と言いながらあたしをそっと抱きしめた



うっとおしいとか言われるんじゃないかって気にしてたらしいけど・・・・



「まさか安心するなんて言葉が聞けるとは思わなかったぜ・・・お前どんだけ俺に惚れてんだよ」




そう言いながら笑う蓮に指輪を見つめながらあたしは心からの微笑みを返した



きっとこれからあたし達には乗り越えなくてはいけない壁がいくつも立ちはだかるだろう



でも・・・ふたりでならきっと乗り越えて行ける



あたしはそう信じてやまない・・・・



愛する人と一緒ならあたしはどこまでも強くなれる・・・・



あたしはようやくあなたという居場所を見つけられたから