続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々

「な・・・なにやってんだ?お前ら!ガキのくせに盛ってんじゃねえぞ、こら!」



お父さんは新聞片手に台所に来たかと思うとポンッと新聞であたし達二人の頭を叩いてきた



え~なんであたしも叩かれるの?



盛ってるって・・・・蓮が離してくれないだけだし・・・



お父さんに文句を言おうとあたしが口を開きかけると蓮が逆撫でするようなことを呟く



「哲也さん、もしかしてヤキモチっすか?もうそろそろ子離れしないと・・・」



「あ~うるさいガキだな~俺にとって莉子は大切な一人娘で唯一無二の存在なんだ


子離れなんて言葉は俺の辞書には一生ねえな・・・ぐだぐた言ってると飯抜きだぞ」




「あ~それはないっすよ!前言撤回します!申し訳ないです」



蓮は慌てて平謝り、それを見ているお父さんはけたけたと笑っていた



なんかこんな空気いいな・・・・



本当の家族みたい・・・久しぶりに賑やかな我が家に心が穏やかになった



いつまでもこんな空気に包まれていたい




それは叶わぬ願いなのかな?あたしはそんなことを思いながらテーブルに晩御飯を並べた



晩御飯は和気あいあいで話は尽きなくてお父さんと蓮との出会いの話にあたしは




興味深々で身を乗り出すようにして聞いていた