続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々

家に帰ると早速料理に取り掛かる



蓮はリビングのソファに座りコーヒーを飲んでぼーっとテレビを見ていたはず・・・・



なんだけど、どうしてこうなるの?




「ねえ、蓮・・・・料理に集中できないんだけど!」



「あ?気にすんな、俺は莉子に触れてねえと落ち着かねえ」



玉ねぎの皮を剥いているあたしの後ろにはべったりくっつく蓮の姿



背が高いからチビなあたしは蓮にすっぽり隠れてしまうんだけど・・・落ち着かない



あたしのウエストにはがっしり蓮の腕が回ってるし・・・・



「こんなんじゃなんにも出来ないじゃない!もう~恥ずかしいからいい加減やめて」



「恥ずかしいって俺以外誰もいねえだろうが・・・・」




「じゃあ手伝ってくれる?」



「無理!俺ハンバーグなんて作ったことねえ」



その後蓮と押し問答を続けた結果、ハンバーグの誘惑には勝てなかった蓮は


リビングでおとなしく待つことに渋々同意



気合を入れ直したあたしは早速料理に取り掛かる



その姿を見て蓮が苦笑いしながら不機嫌そうに呟いていたなんてあたしは知らなくって・・・



「親父さんが帰ってきたら莉子に触れらんねえから抱きしめてただけなんだけど・・・」




蓮の気持ちも知らないで黙々と料理に勤しんでいたあたしは喜んでもらえるように



おいしいって言ってもらえるようにそのことだけを願ってハンバーグを作っていた