「今のところ敵対する組とかはいねえけどヤクザなんていつ命狙われるかわからねえ


念には念をってやつだ、だから莉子が一人で出かけたりするときも莉子に気付かれない



ように俺が護衛を付けてる・・・気付いてたか?」



蓮の声が優しく耳元に響く



えっ・・・・あたしにも護衛が付いてたの?蓮だけじゃなくて?



あたしなんて平凡な一般市民でお金持ちってわけでもないのに・・・・



「蓮・・・・あたし全く気付かなかった・・・っていうかあたしのことなんて


狙う人なんているの?あたし普通の一般人だよ」



「莉子は全然自分ってもんがわかってねえな?極道の間じゃお前のこと結構知れ渡ってんだ


知らなかったか?」



「な・・・・なんで?どうして!?あたしなにかした?」



大きな声であたしは蓮に詰め寄る


スーパーの駐車場に停めてあるワゴン車に荷物を詰めている組員さんがあたしの声に



驚いたようにして振り返った



蓮は苦笑いを浮かべあたしの瞳をじっと見つめた