「思い切って寮のある看護学校にしようかなって漠然とだけど思ってるんだ」



そう話す玲奈ちゃんはなんだかとってもキラキラしてて眩しかった



「いいなあ・・・玲奈は~目標が決まってて~あたしはとりあえず大学には行こうかな・・・
なんてことは考えてるけどなにになりたいか?なんてことはまだ全然だしね」



茜ちゃんはそう言いながらアイスティのストローをくるくる掻き混ぜた



あたしもそうだ・・・・卒業後の進路なんて全くと言っていいほど考えてなくて・・・




ちょっと前までは蓮のお嫁さんになることを漠然と考えていたけどそれはまた別の問題



蓮とのことがどうなるかわからない今、お嫁さんなんて・・・




あたしの心に真っ黒な影が差す



蓮とのことがどうより・・・・将来のことちゃんと考えないと・・・・




あたしは何がしたいんだろう将来は?



そんなことをぼーっと考えていると茜ちゃんがふと口を開いた



「莉子は・・・・卒業したらどうするの?蓮とは・・・・」




「あ・・・茜ちゃん!!」



玲奈ちゃんが蓮の話題はまずいと思ったのか慌てて茜ちゃんを制す



「り・・・莉子、ごめん」




茜ちゃんは申し訳なさそうに謝ると項垂れたまま黙りこくってしまった