駅前からそう遠くない距離の我が家へは車だと5分位の距離



手を振って二人と別れると玄関になにやら大きな白い車が停車してあるのに気が付く




なんだろう・・・誰?



東條組の車?でもなさそうだし・・・・思わず身構えるあたし



怪訝な表情で車に近づいて玄関のカギを開けようとすると後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた




「莉子・・・・・!」




え・・・・この声は、慎ちゃん?



思いもかけない人の登場に驚きを隠せないあたしは大きく目を見開いた



「メールやっても返事がこないし逢って話がしたくて家まで押しかけちゃったけど迷惑だった
・・・・かな?」



慎ちゃんは相変わらず王子様のような風貌で長髪の綺麗な髪をなびかせながら照れたようにそう呟いた



あたしはそんな幼馴染の思いがけない登場に思わず目を細める



「全然大丈夫!あたしこそごめんね~メールしてくれてたのに気付かなくてほんとにごめん」



「いいんだよ、俺のほうこそ突然押しかけちゃって悪かったね」




「いいよ~入って入って~!さあどうぞ」



玄関に入って立ち話をしたままのあたしは慎ちゃんをリビングへとご案内



慎ちゃんは懐かしいそうに部屋をぐるりと見渡すとゆっくりとソファに腰を下ろす




慎ちゃんは深い溜息をつくとなんともいえない表情を浮かべてあたしを見つめていた