「莉子ちゃんってさ嘘つくの下手でしょ?」



「へ・・・・?」



「なんか目が泳いでるし・・・嘘ついてるってばればれ」




「・・・・・・・」




涼くんに言われて絶句のあたし



もしかして態度でばれてた?挙動不審だったかな



は~馬鹿だな・・・・あたしってばなんでもっとうまくできないんだろ~つくづく自分で自分が嫌になるよ



そんなことを思っていると涼くんがあたしの肩をぽんと叩いた



「まあ・・・・そんな莉子ちゃんだから蓮も惚れたんだろうけど・・・俺からすれば莉子ちゃんの嘘なんて最初っから見抜いてたし、っていうかその検査薬使おうとしてたの莉子ちゃんなんでしょ?そんなので検査するんならきちんと病院で見てもらったほうがいいよ~風邪薬で隠しても無駄!」



全部見抜かれている涼くんに流石としか言いようがない



あたしは俯いたまま黙って涼くんの言葉を聞いているしかなかった




「もしかして月のものが遅れてて検査しようと思って慌てて買いに来たってとこでしょ?隠しても無駄だよ・・・これでも医者の息子だからね」




有無を言わせない涼くんに圧倒されてごめんなさいと謝るしかなかったあたし



謝ることないよ~なんて言う涼くんはにっこり微笑むとあたしの方に向かって言葉を放つ



「じゃあ・・・今から一緒に親父のとこ行こうね莉子ちゃん」




涼くんの一言に黙って頷くと腕を引っ張られ足早に歩き出した