何処に連れて行かれるかわかったもんじゃない



あたしはこの場に居たくなくて荷物を抱えるとすかさず立ち上がってこの場を立ち去ろうとした




「ど~こ行くの?お嬢さん?逃がさねえっていったじゃん」



金髪の男があたしの腕を掴んで離さなかった




「離してよ!あたし忙しいんだけど!」




腕を離そうとしても男の力には敵わない




引っ張っても振ってもびくともしない男の力に悔しさが込み上げる




蓮・・・・!早く来て!




周りを見渡してもそれらしき人はいない



こうなったらこいつの腕に噛みつくしかない!



そう思ったあたしが噛みつこうと一瞬男の顔を見た瞬間目の前に影が出来た





あ・・・・あれ?




見上げるとそこにいたのは怒りに満ち溢れた般若のような顔をした蓮




「俺の女になにしてる・・・」




その場の空気が変わるほどのオーラに男達が一瞬固まっていた