「蓮・・・・色々ありがとう、とっても感謝してる調べてくれてありがとう」




「莉子・・・・莉子にそう言ってもらえてよかった・・・俺、ずっと悩んでたんだこのことを話したら莉子はどう思うんだろってそればっかり考えて・・・俺は余計なことしたんじゃねえかってそればっかり思ってて・・・」



「ううん・・・感謝してる・・・蓮がいてくれてよかった・・・調べてもらってよかった」



あたしは泣き腫らした目で笑顔を必死で作った



たぶん、この時のあたし・・・・凄い顔なんだろうなって思いながら・・・




「無理して笑うな・・・・俺の前で作り笑いなんてすんじゃねえ」



「蓮・・・・」



くしゃくしゃって頭を撫でながら蓮はあたしの顔を覗きこんだ



ああ・・・蓮にはかなわない



全部見透かされてる・・・・そう思ったあたしは素直に今の気持ちを伝えようと蓮に向き直った



言葉にしなきゃ伝わらない!そう思ったから・・・



「蓮・・・・話を聞いて頭の中凄く混乱してる・・・・でもこれだけは言えるの・・・
弟のお墓参りをしたい今心の中にあるのはそのこと!お母さんに逢いたいかって言われたら
まだ色々心の中で葛藤があって複雑だけど・・・弟の墓参りだけはしたい」



蓮にそう告げるとそっと黙って抱きしめて髪を撫でてくれた


墓参りをしたいというあたしに一緒に行こうと言ってくれて・・・試験が終わってから行くことになった



短い一生を終えたあたしの弟に逢いたい・・・・蓮の胸の鼓動を聞きながらあたしは天国の弟に思いを馳せていた