Dear~親愛なる君へ~

「ちび」も生きている。いつか死んでしまうことは分かっていた。

それでも、実際に「ちび」が弱っていくのをみると、怖くてたまらなかった。

私が生まれた時からずっと一緒にいた家族だ。

私はそれからずっと神様に祈っていた。
『「ちび」を殺さないでください。なんでもするから。「ちび」を殺すくらいなら、私を殺してください』
そう 祈っていた。