「ちび」はいつでもそうだった。

ケガをした時でも、辛そうにすることなく、いつでも元気を見せていた。

それでも、雨の日も風の日も共に過ごしてきた仲だ。

辛いことを隠していても、元気そうにしていても、「ちび」のことは分かる。

だから、「ちび」が弱っていくのは誰よりも分かった。