二匹のライオンを従えて、ノアール王子の帰国準備が整った。 

ライオンを従えて立つ王子の姿は、立派だった。 


あたしの横にはリリィとレアがつく。 
ドーリアのおおかみに襲われた事もあり、お供は最小限だ。    

レアがいれば大丈夫。 
あたしはそんな気がしていた。