ライオンのノアール王子の、大ラクティス王国。 
あたしがそこにお供するのー? 

「さぁ、お支度ですよ。レア様よろしくお願いします。」


ノアール王子があたしの顔を見てニコッとはにかむ。 

「やったな、ラヴィ、デートだぞ。」

ぎょ。
「ででででーと…」

「精一杯お洒落しろよな!」

「…。」

王子とあたしのやりとりを、レアは優しい眼差しで見てる。 

昨夜の口付けを思い出した。 
親が子供にするような…そんな意味合いのものだったのだろうか…