うさぎ姫とおおかみ執事

真っ白に輝く満月が、夜空にぽっかり浮かんでる。 

レアの部屋は、あたしの部屋の隣になったらしい。 お休みの挨拶をして、たった今、レアが部屋に戻ったところだ。


ふー、と。大きなため息が漏れる。
「あたしだって、年ごろの女なのにな…」


父上以外の男とまともに話したのは初めてだった。 

今日はいろんなことがあった…


「疲れた…」


遠退く意識の中で、何かうめき声のようなものを聞いた気がしたー