「これはヴァルシュタイン国の紋章です。あなたがこの国を継ぐという、証ですよ。」 「いつのまにこんなの現われたの…」 「あなたが成人を迎えた瞬間に、現れたはずです。」 決して消えることのない紋章が、あたしには既に刻まれていた。