「今夜は。」

ノアールがあたしの方に向き直って言う。 


「ラヴィと二人で過ごしたいんだけど、いいよな?」

ちらっ、とノアールがレアを見る。 


「話…ですか。」
レアはどこか、遠くを見るような目でつぶやく。 


「話ってなんだ?あたしのこと?」

「いや…」

小さな声で何か言おうとした後に、ニコッと笑顔を作った。 

「食べられないように、気を付けるんですよ、ラヴィ姫。」

「だからなんであたしが食料になるんだ!!!」