〖蓮side〗 走り去っていく瑠羽の背中を見ながら、俺はさっき瑠羽が言っていたことが頭の中をぐるぐると回っていた。 《あたしは宏斗が、好きだから。》 「は、は… もう俺、答えもらっちまったな…。」 そう、俺があの日言った言葉の、こたえ。 "俺、瑠羽が好きだ" "えっ……あ、その、考えとく!!" 《考えとく》 そう言ったのに。 結局俺は、瑠羽が全てを忘れてしまっていたとしても… 宏斗には、勝てないんだな。