「蓮…」 呟いてみる。 どうしてだろう? 『小鳥遊君』でも『蓮君』でもなく、《蓮》とすんなり口から出てきたのは。 『宏斗… そうだ、あたし宏斗の所にいかなきゃ。』 そう言ってあたしが駆け出そうとすると、蓮はあたしの腕を掴んだ。 「待て!!!!! オマエ、宏斗になにする気だ!!!」 『なにって…見守るの。』 「見守る…?」 蓮は、本当か?とでも言いたげな目であたしを見てきた。 『そう。 宏斗が元気ないから。 笑ってくれないから。 泣いてくれないから。 ずっと、〈彼女〉を待ってるから。』