次の日.
 
あの男を探しだした.
 
1年の校舎の廊下をずっとみていた.
 
(とおらんかな─..)
 
授業中も上の空.
 
そんなあたしをみて.
 
[お前今日変!!]
 
隣の席の純也が言った.
 
純也は茶髪で顔がいいからもてる.
 
(純也に言われたかないわ─..)
 
[寝不足なんだよね─]
 
適当に言った.
 
[ふーん...]
 
何だ聞いといて..
 
それでもあたしの頭はあの男のことで支配される.