「まぁ、真紀だって分かったのは今朝先生に怒られて校舎裏を掃除しろって言われてたからなんだけどな……くくっ」 先生に怒られていたあたしの姿を思い出したのか、佐々木はまた笑いだした。 まったくもう! 笑うなんてひどいよ! あたしは拗ねて、ホウキに八つ当たりしながら落ち葉をかき集めた。 「まーまー怒るなって。………手伝ってやるから」 そういって地面に置いていたチリトリを拾い上げる佐々木。 「……え?」 「ふ、二人のが早いだろ。………な?」 なぜか佐々木の頬が赤く見えた。 夕方だからかな。