何と返事していいかわからずに黙りこんでいると、 佐々木はあたしの腕を掴んだ 「え?」 「チリトリもてよ。 …ほら、行くぞ」 佐々木は片手にホウキを持って、あたしの腕をつかんだまま歩き出す 佐々木の手は温かくて、なぜかドキドキした。 佐々木と一緒に職員室に入ると、 あたしに掃除をするように言った先生はいなかった。 まったく、人に言いつけといて待ってくれないなんてひどいなぁ…。