えっ… 持っていたホウキは黒ずきんの手の中にある。 手…?? う…そでしょ…。 これまで、ただの人形だった黒ずきんは両手足が生えていた。 赤い血痕がついている。 腕には…、詩織が小さい頃に負ったという火傷の跡があった…。 詩織の両手足がつけられていたのだ。 どうやってくっつけたのかはわからない。 だけど、詩織の手と足だってのは確信できた。 あぁ…、詩織は黒ずきんに殺されてしまったんだね。 認めざるを得ない真実が私の心をひしひしと蝕んでいく。