詩織がいなくなってからどのくらいたっただろう。 どこにもいない。 黒ずきんから逃げながら詩織を探すのはものすごく大変だ。 「はぁ…はぁ…。ここっ…」 ここは資料室だ。 まだこの部屋には一度も来てない。 私は恐る恐る資料室へ足を踏み入れた。 キィィィ… 真っ暗でホコリをかぶった棚ばかりある。 カタ… 資料室の奥の方から音がした。 クローゼットだ。