縫い付けられていて開けなかったはずの口があいている。黒ずきんだ。

天井に張り付いている。

「キャハハハハハハッ!!!!!!ねぇ!!!!!!あなたの綺麗な目が欲しい…!!!!足が欲しい…!!!!!!あなたの全部が欲しいぃぃぃぃ!!!!!!!!!!」

この声…。
さっき甲高い声は黒ずきんだったのだ。

やばい…。
今度こそ私は狩られる。

休んでた分、速く走れた。

黒ずきんは天井を這って追いかけてくる。

「待ってぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!なんで逃げるのぉ??ちょーだいよぉー!!!!!!!!!!!!」


「いや、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

足は相変わらず遅いままだが、話せるようになってから恐怖が増してきた。


どこに…どこに逃げれば…。