俺だけのモデル





なんか腑抜けだな。

ヒカリのことだから、リク〜♡って抱きついてくるのを予想してた俺としては、地味にショックというか……



しょうがないから俺は、背にヒカリをおぶった。

まぁ、車に乗せるまでだし。




「リクさん、はい!」


「何これ?」


「ヒカリちゃんが気に入ったお洋服と請求書ですっ♪」


「草野!お前!!」


「ほらほら、彼女さんの好きなものぐらい買ってあげなきゃ嫌われちゃいますよ〜」


「彼女じゃ、ねぇよ…」


「え?」


「どっちかって言うと、俺の片想いかな?」




そう。

たぶん、ヒカリの好きと俺の好きは微妙にズレてると思う。



「ふーん。でも、きっと大丈夫ですよ。
請求書ちゃ〜んと見といてくださいね♡」


「お前なぁ!」



しっかりと最後で金の請求しやがって。




「じゃ、帰るから」


「お疲れさまでーす」



そして、俺とヒカリは会社を後にしたのだった。