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ふと、人影を感じた。
「リ〜クさんっ♪」
「ったく、なんだよ!」
「もう!なに、そんなにイライラしてるんですか」
振り向くと俺は目を奪われた。
「じゃじゃーん!!ヒカリちゃん超可愛いでしょ?」
俺の探してたヒカリが……
しかも、綺麗に着飾られて……
やべー。
このまんま、お持ち帰りしてぇ。
「草野」
「はい。なんでしょう?」
「遊んでないで、仕事しろ」
「してます!ヒカリちゃんをフッティングモデルに借りてただけですぅ!」
「あーもう。ヒカリちゃん行こっ!可愛いの一言も言ってくれないリクさんなんてほっといてさ!」
プンスカ怒った草野は、ヒカリを連れてそのまま去って行った。
草野言ってくれるな!
あいつ、腕はいいんだけど、口がな〜
まぁ、ヒカリのこと可愛がってるみたいだし。
ヒカリも嬉しそうだったから、そっちに預けといてもいいか。
ヒカリのやつ、変なヘマしないといいんだけど……。
そして、俺は安心して仕事に戻るのだった。

