愛してるって言ってみたい。

「んだよ、あいつ!腹立つなぁー!殴りたくなったけど俺も流石に女子には手上げられねえし。くっそ。」

フェンスを蹴る音がした。

「いってぇー!」

相当痛かったのだろう。つま先をぎゅっと抑えて苦しがっていた。

「大丈夫かよ。勇気。」
ご飯を食べ終わった春季君はペットボトルに入ったお茶を飲みながら勇気君に近づく。

「なんでもねえよ、てか、お前もう飯食ったのかよ!」
そう吐き捨て、自分のお弁当箱を急いで開け、急いで食べる。

その姿をみてあたしと朱利も慌ててお弁当箱を出し、食べ始める。

「…ってかさ、あいつ。なんだっけ。そうそう!三船?うざくね?」
朱利がご飯を頬張りながら眉間にシワを寄せる。

「うざいっていうか……難しいね、あの人と話してると。疲れちゃうっていうか。」

あたしもご飯を頬張りながら口を出す。

「春季ぃー。あいつ、殴っちゃダメか?」

「あたりめえだろ。殴ってみろ、即退学か停学だぞ。」

携帯をいじりながら答える。

「てか、もう急がなくちゃ。三船のせいでご飯食べる時間なくなっちゃったじゃない!」

ブツブツ言いながら食べる朱利。

「朱利。うるさいよ。早く食べなきゃ。」


あたし達が食べ終わると
勇気君と春季君がいる、フェンスのところに寄る。

「おい、たっけえな。ここはよ。落ちたら即死だろうな。」

勇気君が下を見下ろす。
それに続き春季君とあたしと朱利も下を見下ろす。

「やべえな。たけえ。」
「こんなとこから落ちたらシャレにならないよね。」
「怖いわぁ。」


みんな一言言うと、ふぅとため息をついた。

「戻るか!」
皆はなにも言わず頷き、帰る準備をする。

教室に戻ると丁度チャイムがなる。

「おいー。お前ら席つけよ。チャイムなったぞぉ?ほんとに最近のお前らみてるとなぁ……」

数学担当の山寺は、話し出すと止まらないで有名の先生だ。

"始まったよ。"山寺の話聞くくらいなら数学2時間やった方がマシだよぉ。"うるせえよ。山寺笑"

皆コソコソと話し出す。