愛してるって言ってみたい。

「大丈夫よ♪教室いこ!」
朱利は何事も無かったかのようにあたしの腕に自分の腕を絡ませる。

「うん♪」


クラスに着くなり、やっぱり春季君の近くには大勢の女の子たちがいた。

「春季君っ♪あたし、大宮ユウナです!覚えてね?」
「春季君はどんな女の子がタイプなの~?」
みんな何か言ってるけど春季君はまるで、聞こえていないようだった。



「春季君…?お、おはよう」
朱利が言った声にはしっかりと反応し、おう。とだけいう。

その、春季君の「おう。」の声に女子達が反応する。

「朱利さんと春季君ってどういう関係?」
「あたし達にはなんも言わないのに?朱利だけ?おかしくなぁい?」

「ねぇねぇ。春季君?どういうこと?」

みんな、まるであたしの彼氏は春季君なのに。とでも言いたそうに遠回しに春季君に質問する。

「君たちの質問にいちいち答えられるわけないだろうが。おはようって言われたらそれに返すのが常識だろ。」
春季君が制服のほこりを落としながらみんなの顔を睨みつける。

「は、春季君……。お、おはよう!」
「あぁ。……はよ。」

春季君が挨拶するとみんなで、おはようと言う。

「ねぇ。季薇。こいつら、単純よね?」
朱利がふふっ微笑む。

……朱利。その笑顔、怖いです…。

「そうかもね。」