舞う風のように






スパーーーーーン!!!



宮間が、物凄い勢いで襖を開いた。





俺はもう唖然。呆然。
向こうの人たちも、唖然呆然。





「…‥は?」



いやいやいや。この人襖壊す気かよ。



その場の全員が宮間を白けた目で見つめた。




「えっっと。宮間どうした。」


誰かが宮間に声をかけた。




「あ。…っと、すまない。今ちょうど橘くんの知り合いが到着してな。

…な?」




え、ここで俺に振りますか。





「え、あぁ。はい。佐原 八尋です。宜しくお願いします。」



その場で正座をし、お辞儀をした。



こういう時は如何に礼儀正しく出来るか。これが重要なのである。



第一印象は大切だ。