〜屯所にて〜



総「ひーじーかーたーさーーん!
怪しい人連れて来ましたよー!」



土「うるせえよ総司!
わざわざ叫ぶな!」



『そーゆーあんたが一番うるさいと思う。』



総「同感ですね」


土「勝手に共感すんな!
…ったく…で、総司。
怪しい奴ってのはそこのくそ失礼な餓鬼のことか?」



『餓鬼じゃねえよ。オッさん』



土「お…オッさん?!」



総「!……(笑い堪えるのに必死)」



土「総司。てめぇは笑ってんじゃねえよ!
…はぁ……おいお前。名前は?」



『人に名前を聞くときはまず自分からって習いませんでしたか?』



土「うっ!……土方歳三だ…」



『桜咲 冷です。今後ともよろしくお願いします(ニコッ)』



「「「?!////?!」」」



『?』


愛想笑いしただけなのになんで三人とも紅くなってんだろ?



土「と、とにかく!
てめぇは何処から来た?」



何処?
って聞かれても困るんだけどなー…



『んー…
僕自身も信じがたいんですけど、
僕、未来から来たみたいです。』




「「「…………は?」」」



『いや、だから僕は未来から来(土「いやいやいや!おかしいだろ!」チッ…
人が話してるのに割り込まないでくれます?』



土「す、すまん…」


軽くがんとばせば直ぐに謝った
弱いな〜。



総「と、とにかく
冷さん。その話は本当何ですか?」



『本当も何も、ウソついたところでいいことないでしょ』



総「それもそうか…
私、未来から来ました〜
なんてそんな下手なウソついたところで切られて終わりですしね〜」




まあ、その通りだろう。
僕は事実を言ってるんだけどね



土「てめぇ…変なウソばっか言ってっと…殺すぞ?」


『あー
やだやだ。この時代の人は切ることしか脳が無いんだから…
殺したければどーぞご自由に
僕はどうでもいいしね』



土「…お前死ぬのが怖く無いのか?」



『全然。むしろ誰かに殺して貰った方がらくだ』



総「ふっ…変な人ですね
土方さん。
とりあえず、この人の処刑どうこうは幹部全員で考えた方が良くないですか?
仮にも人な訳ですし」



“人”…か



土「…そうだな…
明日、幹部全員集めて会議するか」