いきなりですが。
僕は今のいままでいろんな意味で人に負けたことがありません。

文武両道
成績優秀
容姿端麗

いろんな意味で皆から好かれ皆から避けられていました。
でもそんな僕も一つだけ落ち着ける場所があります



「「「「「お帰りなさいませ。
ボス 」」」」」

『うん。ただいま』

僕に勝手に憧れて勝手に結成された団体。まあ一応僕のためにと作ってくれたんだし、って事で週に1度だけ顔を出している

『でさ。前も言ったけど、そのボスってのはやめてくれない?やっぱ違和感が…』

「まーいーじゃねえか!
みーんなお前のこと慕ってんだよ!」

『うるさい魁斗。
耳元で騒ぐな』

「安定してひでえな…」

この阿呆は蒼乃魁斗(アオノカイト)
僕の幼馴染。
正直最近はサンドバックという使い道しか思い付かない

「なあ、今日この後はどうするんだ?」

『ん?何のこと?』

「何のことって…
お前、今日家かえんのかよってこと」

『ああ…』

僕の家には親が居ない。
帰りたくなければ帰らないし帰りたければ帰る。
そんな具合だ