「平野…先輩…?」 一段階段を上った場所から振り返れば、 さっきより背が低くなった平野先輩。 私と大して差が無くなった身長。 ちょっと平野先輩に近づけた風で嬉しかったけど、 根本的に違うこの人と少し背が近づけたからって、 その距離はまだまだ険しい。 まず私はテストで今の3倍は点数取らなきゃ……点数の検索はやめてくれ。 「斉藤さん……… 次の授業、サボれる?」 それは思ってもみなかった。 生徒会長からの授業をさぼる事のお誘いだった。