あれは確か、小学3年の時だ。 久しぶりに髪をカットし、 お兄ちゃんに見せたくて、兄の部屋に見せに行った。 「お兄ちゃーん!」 「何?明里」 お兄ちゃんはあたしを見て、少し笑った …いや、ニヤついていた。 それに気づいていない、あたし。